「女に生まれなければ良かったのに」と思う日
2019/02/25
「女に生まれなければ良かったのに」と思う日があります。
最初に思ったのは小学生6年生のとき。
友達と一緒にスイミングスクールに通っていたのですが、ただでさえ始めたのが遅くて、自分より小さい子供たちと同じ級にいたので、早く「月に1度」の進級試験を受けて進級したかったのに、
2回も連続で生理とかぶってしまったとき。
試験を受ければ進級する自信はあったのに、受験できないのが悔しくて悔しくて仕方なかったです。
親にも言いました。「なんで女に産んだの?」って。
親は「しょうがないでしょ」って言うだけでした。
女に産んだのはしょうがないかもしれないけど、今思えばピルやタンポンのような選択肢を示してくれなかったのは残念でした。
それを皮切りに、生理のために「女に生まれなければ良かった」と思うことは増えていきました。
量が多いのになかなかナプキンを変えられなくて漏らしてしまったとき。
部活の大会と生理が被ったとき。
生理でお腹が痛いとき。
大学に進学し、生理痛とPMSは酷くなっていきました。
生理前に不機嫌になって周りに迷惑をかけたとき。
ピルを飲もうかどうか迷って、反対の人の意見をたくさん見たとき。
いざピルを買ったら思ったより出費が痛かったとき。
ピルを飲んだら便秘になったとき。
生理が嫌というよりも、女性という「産む性」に産まれたことが嫌だったこともありました。
彼氏ができて、初めてセックスしたあと、生理がたった1日遅れたとき。
妊娠していたらどうしようという非常に巨大で不安な気持ちと、
相手は、私の「妊娠していたらどうしよう」みたいな気持ちはこれっぽっちも味わっていないという不平等感で
苛立ちました。
「妊娠していたらどうしよう」という気持ちのときは想像力がこれでもかというほど豊かになります。
妊娠していたら、相手はなんていうだろう。まだ未成年だし育てるのは無理って言うんだろうなぁ。
親は怒るだろうなぁ。
周囲のみんなからとても軽蔑されるんだろうなぁ。
手術したら痛いのかなぁ。
マイナス思考のオンパレードだったと思います。
社会人になってからはどうしようもない体力の差を感じました。
もちろん体力がない男性もいると思います。男性平均を超える体力がある女性もいると思います。
残念ながら私は女性平均よりも体力がない自覚があります。
けど、男性に産まれていたら、男性補正でもう少し体力があっただろうにと思います。
月30時間の残業でメンタルをやられた私の隣で、60時間の残業をこなしても元気そうに見える他の人たち(ほぼ男性)。
会社の男性が「基本の労働時間が(8時間ではなく)1日9時間でもいけると思う」と言ったときの敗北感たるや。
一日8時間労働って男性が作った基準なのかなぁ…と今でも思っています。
女性が働き手の中心であれば、もう少し短めの労働時間が基準になったんじゃないでしょうか。7時間とか。6時間とか。
私、残業なしでも、一日の終わり1時間は顔が火照る、頭痛がする、などの何らかの体調不良に見舞われています。
そんな不調の中懸命に働いていても「育児は女性の仕事」「家事は女性の仕事」「仕事の中心は男」という風潮に出くわして残念な気持ち、悔しい気持ちになったときも「女に産まれていなければ、こんな思いをしないで済んだのかなぁ」と思います。
例えば会社の男性が「奥さんが出産で暫く里帰りです」と話すと、他の男性社員が「いいねー!暫く楽しい一人暮らしだね」と応えるとき。「いや、あなたの子どもなんですけど、出産で身体ぼろぼろで2時間置きに授乳する奥さんお差し置いて一人暮らしを楽しむんですか?!」と心の中で突っ込むのですが、フロアに女性は私だけなので、今こう思っている人間はこのフロアに私一人だと思うと、悲しくなってしまう。
飲み会で偉い立場の人が、社内結婚の女性に対して「旦那がゴルフに行くのを認めてあげないといけないよ~」と言っているとき。ゴルフしないと出世できないんですか。そして、それは奥さんに言うことじゃないでしょ。旦那さんが奥さんにきちんと事情を説明して行くものでしょ。
政治家が子連れ出勤を推奨したとき。お ま え が 子 連 れ 出 勤 し て み ろ 。
上記の内容を簡単に男性に話すと「でも男だって大変なんだよ」と言われます。
生理の話をすると、「授業中、寝てて、起きたら、(勃起してて)うまく立なかったりさぁ…」と、言われます。
私には、分かりません。言葉で聞いても「だから何?生理のほうが辛いし!」とかしか思えません。だから男性も私たちの生理について「だから何?」としか思えないのかもしれません。悲しいけど。
体力がないことも、体力がある人には理解できないことかもしれません。
私は小さいときからピアノを習っていたので当たり前のように楽譜が読めますが、音楽に縁のない人からすると楽譜が読めるというのはすごいことらしいです。けど、私にはその難しさは理解できません。それと同じように、体力がないことを、体力がある人が理解するのは難しいかもしれません。
家事育児は女性の仕事というのは、もはや小さいときからの刷り込みで、思い直すのは大変かもしれません。
でもこれは、夫婦が互いにきちんと話せば解決できるはずの内容です。あと男性上司の理解。
歩み寄りたいです。私は歩み寄りたい。
男性も女性も納得して満足して未来へ向かって前向きに暮らせる世界になればいいのに。
でも毎日そんなに前向きにはなれなくてやっぱり「女に生まれなければ良かった」と暗い気持ちになる日があります。
それは「男に生まれたかった」よりも「私なんて生まれてこなければ良かった」に近い気持ちです。
こういうふうに思う人間もいるのです。
おわり。